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プラン作成は直下率よりも構造区画が難しい?

「住宅診断」を数多く実施して

不具合事象の原因追求をして来たから分かる

施工未済や施工不良 そして自然の力など

インスペクターから見た住宅設計とは・・・

「泣き寝入り」や「後悔」しない為に

住宅プラン作成の応援をして行きます!

 

今回は、<プラン作成は直下率よりも構造区画が難しい?>についてお話をします。

今日のお話も

新築分譲住宅の構造のお話です。

 

住宅の間取りは

構造区画を考えなければ

それなりにプランは出来ます。

 

今回のプランも

売主側が作成したプランなので

開口などの変更が

出来なかったプランでした。

 

下記の

直下率計算結果から

耐力壁の直下率が52.38%

柱の直下率が71.11%でしたので

推奨する数値以上でした。

 

【直下率計算図】

 

このプランの場合は

前回のプラント同じ様に

構造区画が有ります。

 

ここで言う構造区画とは

梁の両端を柱で支えられるかどうかを

検討しています。

 

上記の

直下率計算図「A」を見て下さい。

この場所に柱が無いのです。

 

4Pの梁の片方を

柱で無くて梁で受けています。

 

私の基本的な考え方は

4Pの梁の両端には

必ず柱で受ける事にしています。

 

これが

このプランでは出来ていないのです。

 

前回同様に

売主側に変更の依頼をしても許可が降りませんでした。

 

今回の場合は

その4Pの梁の上に筋交い

偏心率・剛心率の兼ね合いで設置しているのですが

 

筋交いからの荷重が梁に架からない様にする為に

筋交いを取り止めました。

 

その筋交いを取り止める事で

耐力壁の直下率が52.38%が

56.41%と数字的には上がりました。

 

ここで分かる様に

耐力壁の直下率は

2階の耐力壁の下に1階の耐力壁が無い場合は

直下率の数値は下がりますが

偏心率・剛心率を考えた場合は

その場所に耐力壁が有った方が良いのです。

 

この兼ね合いは

ハッキリした規定は無く

ホント匙加減が難しいですね!

 

 

次は「B」を見て下さい。

この部分は2階の跳ね出し部分になります。

 

この跳ね出し部分は

極力採用しない様に考えていますが

 

敷地が狭い場合などで

駐車スペースを確保する時などは

この跳ね出しプランを採用する事が有ります。

 

出来れば

採用しなくても良いプランを

作成したいものですね!

 

 

今日の纏めとして

プランによっては

構造区画の規定を守れないプランが出て来ます。

 

この場合は

梁の架け方などを工夫して

梁に掛かる荷重を減らす様にしたいですね!

 

という事で

今日のお話は参考になったでしょうか?

 

Y&Y設計事務所

新築住宅の「住宅診断」を実施して

沢山の不具合事象を見ていますので

 

これらの

不具合事象が無い様に

「新築各工程検査」

プラン思い込み図面チェック」

費用対効果を考えて依頼しませんか?

 

依頼する事で

少しでも不安(泣き寝入り)を少なくしませんか?

 

勿論

住宅設計の直接の依頼もOKですよ!

 

毎日ブログを更新していますので

住宅の購入を考えている人は

他のブログも見て下さいね!

 

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y設計事務所」が お客様に提供させて頂く

詳細な住宅診断とは、

ただ単に不具合事象の有無を調査するのではなく、

もし不具合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不具合事象が無い事で安心。

納得とは、不具合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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