Y&Y設計事務所
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新築住宅の住宅診断って必要?

今回は<新築住宅の住宅診断は必要?>について実例を挙げてお話をします。

 

今回実施した、2階建て新築住宅の住宅診断をした結果、

 

下記の1階、2階床・壁の傾斜チェック図の様になりました。

 

【1階床・壁傾斜チェック図】

 

【2階床・壁傾斜チェック図】

 

1階、2階共床の傾斜計測の結果、

 

1階は、僅か2㎜の高低差しか有りませんでした。

 

このぐらいで有れば、計測誤差範囲と考えても良いと思います。

 

2階は、1階よりも精度が取り難い中で最大4㎜の高低差で納まっていました。

 

計測をしていても、大変気持ちよかったです。

 

これプラス、壁の傾斜も1/1000以下でほぼ0/1000でしたので、

 

壁の傾きはチェック図面の中に計測数値は記載していません。

 

 

しか~し、

 

床・壁の傾斜施工精度が良かったのですが、

 

床下に入っての詳細調査で不適合事象を発見!

 

フラット35の省エネルギー性で申請を取得していた住宅だったので、

 

下記ユニットバス下の写真部分は、断熱材で蓋をしないといけない部分なのです。

 

つまり、フラット35の省エネルギー性の仕様には適合していない事が判明しました。

 

【不適合事象の写真】

 

この不適合事象の原因は、

 

ただ単に、現場監督の知識不足か、又は現場管理不足と思われます。

 

「ただ単に」と言って終わらせてはいけないのですが・・・・。

 

インスペクターの立場では、

 

この不適合事象を報告書に記載し、依頼者様に説明をします。

 

この不適合事象が後日どうされたかは分かりません。

 

ここで皆様にお伝えする事は、

 

新築住宅であっても、この様に不適合事象が存在する場合が有ります。

 

また、住宅診断を実施した結果、

 

この住宅の良い部分も分かります。

 

ゆえに、新築住宅でも住宅診断を実施する事をお勧めします。

 

今回は、これで終わります。

 

※追伸として

「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。