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天井断熱材155㎜2枚重ねは要注意!

今回は、<天井断熱材155㎜2枚重ねは要注意!>についてのお話をします。

 

最近、よく長期優良住宅の住宅診断をさせて頂いています。

 

たまたまだと思うのですが、下記の写真の様な乱雑な入れ方の新築住宅に当たります。

【天井断熱材の不適合写真】

 

写真の写りが悪いのですが、この長期優良住宅の建物の天井断熱材の仕様は厚さ310㎜です。

 

厚さ155㎜の断熱材を2枚重ねの施工です。

 

これで、長期優良住宅の断熱材の基準をクリアしていると思っているようです。

 

下の写真の様なわけの分からない様な入れ方もよく発見します。

 

【天井断熱材の不適合写真】

 

実際に、この様な155㎜を2枚重ねの天井断熱材を

 

断熱材の性能通り性能を発揮させる為には、

 

軽天下地でも大変難しいのではないかと思います。

 

木下地では、火打ち梁などの下に、断熱材を無理やり押しつぶして入れ込んだり、

 

入らないから155㎜1枚だけで施工したりしている事も発見します。

 

住宅診断の報告書に、この天井断熱材の入れ方の不備を記載しますが、

 

果たして、天井断熱材を入れ直す工務店はいるのでしょうか?

 

この様に、現場で困っている断熱材の厚さ及び施工状況を、

 

省エネ計算をする設計担当者とか、工事責任者は理解していないのではないかと思います。

 

会社は、現場担当者任せ

 

現場担当者は、大工さん任せで、

 

責任の所在があやふやな状況ではないかと思います。

 

現場の施工に無理が有る事が会社の上層部にまで伝われば、

 

断熱材155㎜2枚重ねと同じ性能で、施工がスムーズにできる仕様を変更すべきと判断されるのではないでしょうか。

 

それまでは、

 

断熱材厚さ155㎜の2枚重ねの住宅は、注意が必要です。

 

長期優良住宅だから、性能が良い住宅だと一般の購入者は自慢すると思いますが、

 

引渡し前に、屋根裏に入って住宅診断を依頼された方が良いと思います。

 

今回は、これで終わります。

 

※追伸として

「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。