Y&Y設計事務所
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不適合事例38 樋として

今回は、<不適合事例38 樋として>についてお話をします。

中古住宅を見に行かれた時に

樋のジョイント部分及び支持部材(掴み金物)の外れ確認して見て下さい。

建物の構造的な不適合事象ではないので

案外、見逃す事が有る部分です。

 

下記写真は

既存住宅個人間売買瑕疵保険加入検査時に見つけた不適合事象です。

 

【タテ樋ジョイント部材の外れ】

 

【軒樋ジョイント部材の外れ】

 

ここから本題に入ります。

住宅診断の場合は

樋部分の調査項目が有りますので

不適合事象として報告書に記載して

依頼者に説明をします。

 

しかし

既存住宅売買瑕疵保険加入検査の場合には

調査項目が有りません。

この写真の状態でも、構造・雨水関係に劣化事象が無ければ

既存住宅売買瑕疵保険に加入できます。

ただし

この樋に関しての瑕疵(樋のジョイント部分から雨が落ちる等)が発生しても

瑕疵保険対象になっていませんので

瑕疵保険から補修費は出ません。

 

売主側が実施している「建物状況調査」

基本的に

構造及び雨水(漏水)に関する調査だけですので

樋の劣化事象に関しての調査項目が有りません。

自分で確かめて補修する様に言わなければ

実費で直す可能性が高くなります。

 

このブログでも何回も記載していますが

「既存住宅売買瑕疵保険」の付保証明書が

発行される中古住宅だから

安心だと勘違いして購入されない様に!

保証される内容は

構造と雨水(漏水)だけです。

 

仲介業者の営業担当者は

「既存住宅売買瑕疵保険」の付保証明書が発行されますから安心ですよ

と言う営業トークを鵜呑みにしない様に注意して下さい。

 

また

重要事項説明時に「建物状況調査の結果の概要」の説明で

この通り何も問題が有りませんと言っても

上記の写真の様に樋が外れていても

何も問題は有りませんとなりますので

自分でチェックする自信が無ければ

プロのインスペクターに住宅診断を依頼する事を

お勧めします。

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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