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基礎ひび割れ補修として

今回は、<基礎ひび割れ補修として>についてお話をします。

木造住宅の基礎ひび割れ補修をする場合

一般的に施工されている方法は

シーリングで外から見えるひび割れを

補修する方法が多いと思います。

既存住宅瑕疵保険加入の為に

基礎のひび割れを補修する方法も

この方法でOKなのです。

瑕疵保険の場合の検査は

外観から見える範囲でしか判断をしないからです。

これが良いか悪いかは

話が長くなるので

ここには書きません。

本題に戻って

単純な基礎ひび割れを

何故補修しないといけないかと言いますと

30年位前の基礎から

基礎の中に鉄筋が入る様になり

その鉄筋が

空気、湿気によって

サビさせない為です。

何故

鉄筋がサビたらいけないかと言いますと

サビによって鉄筋が膨張して

コンクリートを割ってしまうからなのです。

これを防ぐ為には

最低限の補修方法が

シーリング補修なのです。

上記に書いた既存住宅瑕疵保険の

外から見える表面だけを補修するのではなく

床下に入って

床下側からもシーリング補修をしないと

本当のひび割れ補修とは言えません。

では

上記以外には

どの様な工法が有るのかを

箇条書きして見ますね。

①カットシール工法

これは

ひび割れ部分に沿ってVカット又はUカットして

シーリングを打つ工法です。

この工法は

マンションなどの大改修工事時の

ひび割れ補修によく採用しています。

②エポキシ樹脂注入工法

これは

ひび割れの中に

エポキシ樹脂を低圧で流し込んで

ひび割れを塞ぐ工法です。

この工法は

不同沈下が原因ではない

単純なコンクリート収縮によるひび割れには

一番適した工法と考えます。

その他には

引張りの力が鉄筋の5倍有ると言われる

アラミド繊維シート工法とか

ハイブリッド工法(エポキシ樹脂とアラミド繊維の両方を使用する)

が有ります。

 

以前

買取再販業者の中古住宅で

不同沈下による大きなひび割れ補修に

アラミド繊維シート工法の施工をした物件を

住宅診断をした経験が有ります。

その物件は

この大きなひび割れ補修をする為なのか?

火打ち土台を切断したまま

ほったらかしのオマケが付いていました。

 

まとめとして

基礎ひび割れ補修に

アラミド繊維シート工法をしている

中古住宅だったら

まず不同沈下が確実と考えられますので

購入は止めた方が無難ですね!

また

不同沈下の傾斜がそれほどでは無く

沈下が収まっている中古住宅で

リフォーム工事を実施するのであれば

基礎ひび割れ補修方法は

エポキシ樹脂注入工法をお勧めします。

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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