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屋根断熱の妻側外壁通気として

このブログは

住宅診断を通して知り得た情報を

住宅診断の一環として

住宅を購入または計画中の方が

泣き寝入りしない様に

注意喚起の為にアップしています。

今回は、<屋根断熱の妻側外壁通気として>についてお話をします。

注文住宅を計画中の方で

屋根断熱材で断熱をする場合は

妻側外壁通気の通気経路を

良く考える事が必要です。

施工業者が

外壁通気の事を

軽んじている場合が有りますから

要注意です!

懸案として

屋根断熱工法の妻側外壁通気をどの様にすべきか?

外壁通気金物を使用しない方法は無いのかどうか

色々と調べていたら

何と

◆押出発泡ポリスチレンを屋根断熱にした場合

押出発泡ポリスチレン工業会のホームページに

下記資料が有りましたので

拝借させて頂きました。

 

【屋根断熱施工例】

このポンチ絵を見て

通気胴縁は知っていましたが

通気タルキと言うものが有るとは知りませんでした。

この通気タルキを使用すれば

外壁通気金物は使用しなくても良いのかな?

このポンチ絵を良く見てみると

b.屋根外張(ケラバ)の方の

外壁通気の流れの矢印が有りません。

軒裏からの換気から空気が流れる矢印は有ります。

これは故意に記載したのかは分かりませんが

少し違和感を感じます。

 

話を戻して

この通気タルキの既製品部材が

どこの材木店にも有れば良いのですが

知っている木材店に確認して見ると

既製品は無いようです。

しかし

フラット35の木造住宅工事仕様書にも

屋根断熱の所で

通気タルキの呼称は出て来ます。

施工の問題点として

全ての屋根タルキを

通気タルキにする事が必要と考えますので

果たして

コスト面でどうかな?

 

では

◆硬質発泡ウレタンフォームの屋根断熱の場合は

上記の

押出発泡ポリスチレン屋根断熱と

同じ様な施工は出来ません。

とすれば・・・・・?

という事で

ウレタンフォーム工業会の

ホームページをチェックして見ましたが

押出発泡ポリスチレン工業会のホームページの様な

資料は有りませんでした。

ウレタンフォームのメーカーである

アクアフォームの施工マニュアルを見てみましたが

やはり

妻側外壁通気の説明は有りませんでした。

野地板とウレタンフォームの間に

通気スペーサーを設置する迄は説明は有ります。

アクアフォームとして

妻側外壁の外壁通気の処理をどの様に考えているか

メーカーの方に

下記の内容でお問合せをしてみました。

屋根断熱で通気スペーサーを設置した場合

切妻屋根の妻側の外壁通気を軒裏換気口を設置しない方法として

棟換気に妻側の外壁通気を通気させる場合

どの様にしたら良いのでしょうか?

上記お問い合わせの

メーカーからの回答は

具体的な納まりや雨仕舞の関係もあり

設計者の方の指示によるものと考えております。

との事でした。

つまり

設計者の責任で考えろ!って事です。

メーカーは

押出発泡ポリスチレン工業会の様に

妻側外壁通気に関して

具体的な納まりは考えていないと言う事ですね!

この件は

設計者の端くれとして

後日ブログに書きますね。

 

新築分譲住宅などの

住宅診断を実施する為には

この様な

些細な納まりがどうなっているかなども

把握する様にしています。

一般的なインスペクション(内覧会)などでは

仕上がり具合しか検査はしませんが

Y&Y住宅検査の場合は

施工方法もチェックして行きます。

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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