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既存住宅瑕疵保険適合検査の目的とは

このブログは

住宅診断を通して知り得た情報を

住宅診断の一環として

住宅を購入または計画中の方が

泣き寝入りしない様に

注意喚起の為にアップしています。

 

今回は、<既存住宅瑕疵保険適合検査の目的とは>についてお話をします。

本題に入る前の蛇足として

ある瑕疵保険間売買瑕疵保険の

検査事業者が

適合検査をしても

なかなか

検査に合格しないと言っていた人がいました。

話を聞いて見ると

一番不合格になるのは

外壁・基礎のひび割れだそうです。

私からすれば

何故?ってなるのです。

私の場合は

事前に検査に行く前に

ひび割れは全て補修しておいて下さいね!

って伝えていますので

ひび割れで不合格になった事は

記憶にはございません。(笑)

因みに

ひび割れ幅が0.30㎜未満のヘアークラックで有れば

そのひび割れを補修していなくても

適合検査には

瑕疵として取り上げない

瑕疵保険法人も有ります。

例えば

仲介業者がひび割れ補修をしたにも関わらず

ヘアークラックに気が付かなかった場合などは

こちらの瑕疵保険法人の検査方法で検査し

床の傾斜等が問題無ければ保険の申し込みをします。

そもそも

瑕疵保険法人の

ひび割れに対する補修の考え方は

基礎に鉄筋が有る場合は

ひび割れから鉄筋に空気が接触して

鉄筋をサビさせない様に塞ぐ事が目的です。

外壁(モルタル仕上げ)に関しては

雨水がひび割れに入って

外壁が防水紙やラス板が劣化させない様に

またはモルタル壁が剥離しない様に

ひび割れを塞ぐ事が目的です。

つまり

雨水浸入防止が目的なので

その事をシッカリと押さえて

検査をすれば良いと考えています。

 

私見ですが

ひび割れに関して言えば

ひび割れを防水処理さえシッカリすれば

雨水浸入の不適合事象は起こらないし

ましてや

基礎のひび割れは

構造的な問題を発生させるのではなく

不同沈下から発生する基礎のひび割れが

床・壁の傾斜に問題が有る事の合図と考えています。

つまり

6/1000以上の床・壁の傾斜が有れば

こちらの検査でアウトになると考えます。

何が言いたいかと言えば

ひび割れだけで

既存住宅瑕疵保険適合検査を不合格にするのは

キツ過ぎると考えます。

ひび割れ補修をすれば良いだけと考えています。

それよりも

基礎に

構造的な問題を起こす劣化事象は

ひび割れ等ではなく

硫酸塩による針状結晶が原因で

コンクリート強度を劣化させる方が

基礎にとっては一番重大な劣化事象と考えます。

しかし

針状結晶の検査項目は有りません。(笑)

 

ここから本題に入ります。

既存住宅瑕疵保険適合検査は

ただ単に

検査項目に沿って

それぞれの劣化事象が

その判定基準内で有るかどうかを検査して

判定基準内であれば

付保証明書を発行して

瑕疵保険が使用できるようにする事が目的です。

つまり

瑕疵保険が使用できる事が目的で

その建物が

将来的に安心なのか?安全なのか?ではないのです。

この事に関して

良いとか悪いとかを言う積りは有りません。

既存住宅売買瑕疵保険の

適合検査のマニュアルに沿って

検査をしますので

問題が無ければ瑕疵保険の申し込みをします。

例え

明らかに不同沈下の要因が確認されたとしても

瑕疵保険の検査マニュアルで合格すれば

付保証明書は発行されます。

住宅ローン控除(減税)が目的で有れば

合格すれば喜ばれますが

ホントに

「それで良いと考えているのだろうなぁ~」って考えると

少し寂しい様な気がします。(´;ω;`)ウッ…

しかし、今後も

住宅を購入して

泣き寝入りしない様に

住宅診断の普及よりも

住宅の見極め方をアップして行きますね!

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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