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布基礎の床下不具合事象として

このブログは

住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を

住宅診断の一環として

住宅を購入または計画中の方が

泣き寝入り(又は後悔)しない様に

注意喚起の為にアップしています。

 

今回は、<布基礎の床下不具合事象として>についてお話をします。

中古住宅の購入を考えている方は

必ず

住宅診断で床下の検査を実施しませんか?

床下の検査を実施する事で

契約する判断が変わって来ますよ!

と言う様なお話を今日はします。

 

では本題に入ります。

中古住宅で

基礎が布基礎の場合にも

色々な不具合事象が有ります。

不具合と言っても

単純に経年劣化による事象も有ります。

ここで問題になるのは

その経年劣化による不具合で

補修メンテナンス工事で済まされる程度なのか?

または

下記写真の様な不具合事象で

専門業者を入れて

詳細調査を実施してから

本格的な補修工事が必要なのか?

の二つに分かれます。

 

【針状結晶による基礎コンクリートの強度劣化】

 

上記写真まで

劣化が進行していたら

基礎表面の補修で済ませる事が出来ません。

基礎補強をどうするかが大きな問題になります。

原因は

土壌の硫酸塩が

湿気によってコンクリートにしみこむ事で

針状結晶が発生し

コンクリートの強度を

表面から劣化させる事が原因です。

 

 

【針状結晶による束石のひび割れ】

 

上記写真の様に

束石が針状結晶によってひび割れが発生し

強度が無くなっていますので

束石自体の取り替えが必要です。

ただ

床下の土壌に

まだ硫酸塩が含まれていますので

床下の湿気が多くなれば

針状結晶が再び発生する事も考えられます。

 

【床下地盤陥没】

 

上記写真の様に

床下の地盤陥没している場合は

堀込車庫の上に住宅が部分的に載っている様な状況の場合に

この事象が起こり易いと考えられます。

原因は

堀込車庫施工時の埋め戻しが

キチンとされていない事が原因と考えられます。

 

【床下の地盤に亀裂】

 

上記写真の様に

床下地盤に亀裂の事象が有る場合は

必ず

建物の近くに低い法面が有り

その方向に

許容範囲以上の大きな傾斜で

床が不同沈下しています。

原因は

地震によって法面の低い方へ

地盤が沈下(移動)したと考えられます。

 

【基礎のひび割れ(写真のひび割れ幅は2.20㎜)】

 

上記写真の様に

大きなひび割れの場合は

原因は

不同沈下が考えられます。

ただ

そのひび割れの上部の1階の床が

タタミ敷きの和室の続き間で有った場合は

床の傾斜が

見落とされる可能性が有りますので

注意する事が必要です!

 

今日のお話は、参考になりましたでしょうか?

長くなったので此処までにします。

まだ他にも有りますが

次の機会にアップする様にします。

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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