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軒先側外壁面にカビが発生する原因は?

このブログは

住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を

住宅診断の一環として

住宅を購入または計画中の方が

泣き寝入り(又は後悔)しない様に

注意喚起の為にアップしています。

 

今回は、<軒先側外壁面にカビが発生する原因は?>についてお話をします。

初めに(念の為に)

ここのブログ内の文言で「外壁面にカビ」と書いているのは

言い回しがし易いので「外壁面にカビ」と書いていますが

正式には「外壁面に藻類」になります。

明日以降からは「外壁面に藻類」と書きます。

 

今日のお話は

広島の地名が分かる人向けになるのかな?

いきなり本題に入ります。

新しい問題が出て来ました!

今日の段階では

原因がハッキリしないので

あくまでも仮定でのお話になります。

先日

東広島市の八本松経由で東広島市役所へ

増築工事の確認申請を提出して来ました。

帰りも

八本松経由で帰っていたら

田んぼの中に数棟の分譲住宅と

長屋住宅が建っているのが見えたのです。

のどかな所に・・・・と思いながら・・・・

運転をしていてビックリ!

クルマのナビで方位を見てみたら

何と

綺麗に北面外壁が全棟カビだらけ!

全棟がサイディング壁で

軒先の出は無く軒ゼロの建物でした。

うぅ~・・・・。

何故・・・・?

なんと

軒先側の外壁に

しかも全棟の北面外壁にカビが発生しているではありませんか!

軒ゼロだから

外壁通気が小屋裏に逃げられないように

透湿防水シートで塞がっている可能性は?って

考えてみたけど有り得ないかな。

となれば・・・・。

考えながら

今度は

瀬野川の辺りで

ここも分譲住宅が建っていて

これもまた北面外壁側がカビだらけ!

それも今度は

軒が出ている建物が2棟並んで建っていました。

この建物を見れば軒ゼロが原因とは言えません。

今迄のブログでは

外壁通気構法の未完結が

外壁北面のカビ発生の主な原因とお話をしてきました。

この事は間違いは無いと考えています。

しかし

今回の件は何が原因なのだろうか?

新しい疑問が出て来ました。

今回の共通点は

比較的

広島市内中心部より寒い地域くらいかな?

という事で考えてみると

考えられる事は

冬の時期の室内外の温度差が大きい事から

壁内結露が外壁通気で蒸発する量よりも

多かったので結露が壁内に溜まり

それが外壁のカビを発生させた?

と無理やり原因付けをしてみました。

これらを纏めた想定として

①小屋裏換気が足りない

 つまり

 フラット35を小屋裏換気計算を実施していない。

 または

 以前アップした下記のブログ内容も原因と考えます。

 小屋裏換気に対しての提案として (yandykensa.com)

②軒先側の外壁通気が何かの原因で遮断されている。

以上の2項目が原因と現段階では想定しています。

もし

これが主な原因であって

それプラス

断熱材の厚さが薄い事と

断熱材の設置方法が

断熱材メーカーの施工要領で施工されていない事が

重なっているのではないだろうか?

であれば

今後の対応策としては

断熱材を厚さを増やし

防湿フィルムの耳部分を

四方をキチンと止めて

室内の湿気を壁内に入れない様にする事が重要になります。

予算が有れば

気密シートをPB下地に張れば万全かな?

 

という事で

新しい課題が出て来ました!

これを検証する方法として

軒先側の外壁にカビが発生した建物の調査を実施する。

 調査項目は

 ①屋根形状(切妻、寄せ棟、片流れ)

 ②小屋裏換気の方法(軒裏及び棟換気、軒裏換気のみ、)

 ③外壁通気構法有無

 ④建物の北側面近くに水路・川・田んぼなどの有無

 出来れば小屋裏に入っての調査が出来れば良いのですが

 現実的に考えて無理ですね!

さてさて

調査を実施する為の時間をわざわざ取る事が出来ないので

時間がかかると考えられます。

すんなりと原因が分かれば良いのですが・・・・。

今回は、これで終わります。

 

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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、

ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、

もし不適合事象が有れば、

その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、

不同沈下などの傾きが有れば、

建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、

より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、

お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に

説明するサービスを提供させて頂いています。

ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、

安心とは、不適合事象が無い事で安心。

納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。

住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。

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